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外資系のヒト21

Tさんはなかなかの美人かつ令嬢です。政治家の娘で、入社した時から有名人でした。帰国生ではないのですが、英語も堪能でした。
性格もきついです。後輩がちょっと弱音を吐くと冷たく「それなら辞めれば?」の一言。頭は切れるんで、一目置かれている存在である半面、扱いにくい存在でありました。とても負けず嫌いなので、後輩にも意地悪して教えてあげるべきことを教えてあげなかったり、ちょっと意地悪なところもありました。株のセールスで入社しますが、入社2年で異動になります。これが本人には不本意だったらしく、引継ぎをすべく後輩にさらに隠し事をして意地悪をしてしまいます。
カジュアルデーでもいつもスカートのスーツでばっちり決まっていました。学生時代から付き合っていた体育会系の男性と結婚したのですが、これが結婚式で二人で飲みすぎて新婚旅行に予定の飛行機に乗れなかったと言うので笑えます。
でも素敵な人なんで、雑誌にも載ったことがありました。だんな様とは二人でタクシー通勤でした。
5年ほど働いてベンチャー企業に転職しましたが、しばらくしてだんな様の転勤で中東に行ってしまいました。そこで2人子供を生んだと聞いています。
結婚前は上司からセクハラにも合っていました。部屋に閉じ込められて二人きりに会議でキスされたり、タクシーで一緒に帰る途中膝枕をされたり。この人の場合は自業自得のような気もしますが。
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2007年10月31日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑳

今日お話しするSさんはかなりの変わり者です。
渋谷育ちで南アフリカからの帰国生のSさん。一番変わっているのはその身なりです。
セールスなのに髪の毛は常に長髪。色も黒く、黒縁のめがねをかけています。車はど派手なオープンカー。スーツも靴もピッカピカ。ブランドで埋め尽くされています。離婚暦2回、今はフリーですが常に19歳と付き合っている印象があります。しかもただの19歳ではなく、モデルだったりいつもかなりの美人です。
一度は結婚している時に不倫がばれて、ラジカセをおなかに落とされて大怪我をしていました。本人は笑ってそんな話をしていましたが、ちょっと笑えないかも。
お金のにおいのするところを探すのは得意です。地方の顧客や事業法人を担当していて、ちょっと複雑で儲かる商品や危ない商品を売るのが得意です。危ないと言うのは税法上グレイだったりする取引のことで、金融庁が入ると彼の取引が一番よく調べられます。
そんな人なんで、お金のニオイのするとこるにはすぐに部署も異動するし、会社もしょっちゅう転職していました。
セクハラもしょっちゅう。アシスタントの胸をペンで突っついたり、平気でしていました。
要領がよく、机がとてもきれいです。要領がいい人は机がきれいだと言うことはこの人から学びました。
後輩の面倒見がとてもよく、私もよく飲みに連れて行ってもらいました。2度もスチュワーデス合コンにまでつき合わされました。なぜそんなに合コンが好きなのかは正直なぞです。
かっこいいのに、おかしいくらいカラオケが下手です。マージャンも好きなのですが、かなり弱いそうです。あとお酒も弱いです。変わった風貌のわりにはなかなかお茶目な性格でもあります。
お料理が趣味で、本格的なフレンチにトライしたり、私もおうちに呼んでもらったりしました。凝り性のようです。
お金も早々にたまり、今は引退してゴルフと合コン三昧の日々だと聞いています。

2007年10月30日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑳

Oさんは、私が一緒に働いていた同僚の中でももっともいい人だったかなあと思います。
もともと日系の銀行員で、シンガポールにも転勤していたのですが、とある外資系の香港支店に転職します。
それがその会社の香港支店がアジア危機のあと、撤退することになり、東京支店に異動になりました。
Oさんは本当に優秀でした。商品知識もアジアのクレジットに関しては抜群だったので、応用力が効き、アメリカのモーゲージでも何でもすぐに吸収してしまいます。日本人でも外人でもコミュニケーションがうまく、みんなをとりこにしてしまいます。
数年東京で働いた後、別の外資系のシンガポール支店に転職してしまいますが、同僚の多くは彼といっしょだったらどこでも一緒に働きたいと言っていました。
何がそんなにいい人かって、まずは人を立てるのがうまいです。私なんて5歳以上年下なのに、Oさんがあとから入ってきて最初は知らないことも多かったため、「先生」と呼ばれていました。他にも転職してきた人とか年はとっているけど外債は初めての人に教えることも多々ありましたが、みんな意地っ張りだったりして教えるのにも苦労したものです。Oさんは自分に自身があったので、下手に出られたということだと思います。
冗談も多いし、頭がいいので、お客さんともすぐに仲良くなってがんがん稼ぎます。お金のニオイのするところを見つけるのが何しろ上手な人でした。あっという間に部署の稼ぎ頭でした。
当然転職した後もシンガポールでかなり稼いでいると聞いています。
Oさんは小学生の時からの幼馴染と結婚ています。子供も2人、もう小学生です。上の女の子は小学生なのにロンドンの寮生の学校にいるそうです。その学費が一年に1000万円弱というのでかなり驚きました。
ワイン好きなOさんとはよく何人かでワインを飲みに行ったものです。ワインは詳しくてOさんの選ぶワインを飲んでいれば間違いなくて、ワインに関しては全然勉強不足の私はいつもお世話になっていました。

2007年10月29日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑲

Nさんはアメリカからの帰国生。おまけに日系の証券会社でシカゴに転勤していたこともあって、英語が得意だと思われていました。
ところが入社してみるとすごい日本語英語。それが許されてしまういいキャラクターの持ち主ではありました。
トレーダーと話すときなんかも日本語と英語が混ざっています。例えばトレードの際、「done at いちろく!」と数字が日本語になってしまったり。要領もあまりよくないので、大きなトレードではとてもあせり、「xx銀行のために」と言うつもりが「xx is a Bank!!」とマイクに向かって叫んで、とレーダーをあっけにとらわせたりしていました。そんなんでロンドンでもニューヨークでもとても有名な人でした。
おまけに酒癖が悪いです。酔っ払うと全裸になったり、踊りだしたり。それが結構うけて、美人アシスタントと結婚しました。
Nさん自身は身長が160cmほどしかないのですが、なぜか長身の人が好き。結婚したアシスタントも170cm近くありました。背の低い人を馬鹿にするくせがあり、ある時就職活動をしていた男のこのことを、「使えそうだけど背が低いからなあ」と言ってこれまたみんなを唖然とさせました。

2007年10月28日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑱

Sさんは超ドメドメの銀行員だったのですが、外債の運用を担当したいたところ、外資系証券会社のセールスに誘われて転職します。
それももう10年以上前の話。彼は男女差別がひどく、昔から女のセールスはいらないとか大きいな声で言って歩いてしまうような人でした。
なので私も散々ひどい思いをしました。仕事を少しでも失敗したりするとすぐ「これだから女は」と言われてしまいます。死んでも涙を見せられないと思いました。泣いたりなんかしたらまた「これだから」って言われてしまいそうなので。
どうやら前に銀行で働いていた時に、いやな女の先輩がいたらしく、それがトラウマになっているとの事ですが、こちらからするといい迷惑です。
…と思いきや、結構いい人で、最終的に私のような女性セールスも認めてくれたし、彼の紹介で女性のセールスが別の会社から転職してきたりもしました。
見た目は結構かっこいいです。それだけに人の服装のチェックも厳しい。私がスカートをはいていないと、女はスカートだとか平気で言います。男性でもベルトと靴の色が違うと、独り言のように文句をたれます。あまりにもうるさいので周りからは意地悪ばあさんとも呼ばれていました。でも男女問わず人気があって、そのかっこよさが「ずるい」と言う後輩の男性もいました。
私は新入社員だったころ、彼に連れられてシャネルとかグッチのスーツを見に行ったこともありました。50万円以上のスーツで、とても手が出ませんでしたが。彼の論理では外資のお給料が高いのはそれなりに使う必要があるからだと。洋服にもお金をかけないといけないといっていました。
親分肌の人なんで、しょっちゅうご馳走してくれます。おしゃれなんで高級なレストランもたくさん知っていて、いろんな人から接待やデートの相談ごとも受けていました。
Sさんも時計が大好き。高い時計をいくつも持っていて、勤務中も時計のカタログをよく見ていました。デスクの中にも時計を隠し持っていました。奥さんに見つからないように買ったそうです。
勤務態度は厳しく、人がちょっとでもボーっとしていたりすると怒られます。本人は頭がすごくいいわけではないのですが、それなりに努力もして、ずっと同じ会社で働いています。
一度は部長にもなったのですが、思うような業績が上げられず、別の部署のone of themになってしまいましたが、そこでまた一花咲かせていると聞いています。
ゴルゴ13が大好きで、私にも世間勉強になるからと言って貸してくれました。そのせいで私も結構はまってしまいました。
なんだかんだいって親身な人なので、リストラされた人なんかは男女問わず彼に相談して就職口を見つけてもらったりしていました。

2007年10月27日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑰

今回のお話ははるか昔部長だったWさん。
Wさんは日系の証券会社で5年ほど勤務します。その間、NYに転勤します。勉強熱心で商品知識は抜群。英語もうまくて、誰も文句のつけようのない人です。不動産の流動化商品も扱うようになり、資格をとったりもしていました。
でも怖いんです。やくざみたいな顔で、きっとにらむと縮こまってしまいそうになります。外人トレーダーもWさんには逆らえません。
しかも部長の理想系で、リスクを取れる人。部下を守るのも上手です。もっと上の人に「お前の部署は本当にアシスタントが3人も必要なのか?」と聞かれ、「もう一人欲しいぐらいだ」と。Wさんのあとに部長になった人はこう聞かれると、「よく考えると必要じゃないかも。リストラも検討します」なんていってしまう人だったので、Wさんは頼られていました。
お酒も強く、カラオケもがんがんです。趣味はゴルフとなぜかピアノ。大きな手で鍵盤を叩く姿はちょっとかわいかったりもします。

2007年10月26日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑰

今回のお話ははるか昔部長だったWさん。
Wさんは日系の証券会社で5年ほど勤務します。その間、NYに転勤します。勉強熱心で商品知識は抜群。英語もうまくて、誰も文句のつけようのない人です。不動産の流動化商品も扱うようになり、資格をとったりもしていました。
でも怖いんです。やくざみたいな顔で、きっとにらむと縮こまってしまいそうになります。外人トレーダーもWさんには逆らえません。
しかも部長の理想系で、リスクを取れる人。部下を守るのも上手です。もっと上の人に「お前の部署は本当にアシスタントが3人も必要なのか?」と聞かれ、「もう一人欲しいぐらいだ」と。Wさんのあとに部長になった人はこう聞かれると、「よく考えると必要じゃないかも。リストラも検討します」なんていってしまう人だったので、Wさんは頼られていました。
お酒も強く、カラオケもがんがんです。趣味はゴルフとなぜかピアノ。大きな手で鍵盤を叩く姿はちょっとかわいかったりもします。

2007年10月25日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑯

今日お話しするのは今はNYに転勤しているHさんです。
Hさんはもともとはメーカーで働いていたのですが、一度辞めてMBAをとります。それから外資系に転職し、外債の営業になります。
MBAをとったとは言え、すごい日本語英語。You knowが口癖で、英語をしゃべると一分に20回以上はYou knowと言っていて、周りの人はそれをおもしろがって「しっとるけ」に訳していました。
かなりぶっ飛んだ人ですが、私は非常にかわいがってもらったので、結構ファンでした。お客さんにもなぜか人気で、ある顧客からは「天皇」と、別の顧客からは「大様」と呼ばれていました。
何がすごいって、お客さんのためにトレーダーと激しくやりあうのですが、その会話をミュートにしないで、お客さんにも聞かせてしまうんです。電話口から。お客さんはそのやり取りを聞いて、この人なら信頼できる、と思うわけです。私もこの手法は真似していました。
当時は稼ぎ頭だったので、社内での権力も強く、部長も彼の言うことには従っていました。中途採用の人選などは彼がほとんど決めていました。
とってもひょうきんで、いつも変な歌を歌ってはみんなをおもしろがらせていました。おちゃめなんですね。回転椅子に座って廊下を移動する姿は有名でした。
お酒が飲めないんですが、ある時、ちょっと飲んでしまいます。それですごく酔っ払って会社を休んだんですが、へんな仮病を使い、ファックスで読めない暗号のような文を送ってきたのが印象的でした。心配で電話すると、病院に行ったらインフルエンザで注射を打たれたと言っていましたが、誰も信じませんでした。
字が汚いので、チケットに書いてある時も自分では読めなくなってしまいます。でも優秀なアシスタントが本人にも読めない字を解読してしまうんですね、これが。
Hさんは40歳で、NYに転勤になって、今まだNYでクレジットセールスとして働いています。20代で結婚していて、奥様と二人の女の子とNY生活をエンジョイしています。東京にも飯田橋に家を買ったのですが、誰にも貸したくないと、空き家にしています。もったいない…

2007年10月24日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑮

もう一人、隣部署で昨日書いたTさんと同じ銀行出身のHさんのことを書きます。
Hさんはマラソン大好き。外人とレーダーと一緒にお昼休み、皇居周辺を走ったり、ジムで汗を流したりしていました。
おうちは広尾なのですが、家から走ってくることも多々ありました。ある日の早朝、ロッカールームにコートをかけに行くと、ある女性社員がHさんが着替える姿を見てしまいました。黄色い蛍光のブリーフをはいているのを見てしまったそうです。その女性はその人には言わずに他の同僚に面白おかしくその話をしたところ、本人にばれてしまって、怒られていました。何で怒られるのかしらという感じですが。男女兼用のロッカー質で着替える方が悪いと思いますが。
Hさんはとても節約家です。スーツもイトーヨーカドーで買っていました。お昼もお弁当で、外食する時もラーメンとかが多い人です。奥さんへのプレゼントもいつもバーゲン。怪しげな宝石を「120万円のものが22万円で買えた!」と喜んでいました。22万円でも欲しくないようなデザインの指輪でみんな呆然とした覚えがあります。
数年前からキコウにもはまっていました。アシスタントが今日はおなかが痛いと言うと、おなかに手を当ててうーーーんとか言っていました。でも結構効くみたいで、そのアシスタントはあったかくておなかが痛いのが和らいだそうです。
Hさんは身だしなみはあまり気にしない人です。シャツが半分出ていたり、靴下が破れていたり、靴下の左右が違ったり、ズボンのポケットが出ていたり。
でもまじめで40中盤まで外資系証券のセールスマンとしてがんばります。結局お金もだいぶたまって引退しました。その後はキコウの先生を目指して修行中だそうです。

2007年10月23日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑭

昨日同様、強烈つながりで隣部署のTさんの話をします。
Tさんは都銀に就職し、NYにもロンドンにも転勤します。英語が得意かというと正直???です。でも本人は英語が大好きで、日本語英語で外人と喧嘩もできます。最終的には会社を辞めて中学生の英語の教師になります。
教師になるだけあって、指導好きです。部屋を貸しきって後輩たちにレクチャーするなんて親切なこともしていました。でも言い方が回りくどくて、分かりにくいんです。他の人を講師に招き入れたりもしていたので、そちらの方が好評でした。Tさんは人を指差すくせがあり、後輩を起こるときや指導するときもいつも指を刺していたのが嫌がられていました。
やはりラグビー部にいた体育会系人間。鼻息荒く、いつもゴッホゴッホ言っているようなイメージで、みんな影でまねしていました。
そのくせにワインが好き。特にフランスワインには詳しく、お客さんにもいいワインをお偉いさんに送ったり、接待でもいいワインバーに連れて行ったりしていました。私もワインに困った時はよくTさんに相談していました。

2007年10月22日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑬

今日紹介するのは私が知っている人の中でももっとも強烈な人の一人であるSさんです。
Sさんは九州出身で、九州の大学を出ています。思い込みが激しく、とてもまじめな性格です。外資系だと要領のいい人が多い中、彼は要領が余りよくなく、30代になっても始発で会社に来ていて、6時ごろから仕事が始まります。おかげで彼の後輩はみんな彼より早く出社するために始発出社でした。帰りも遅く、いつも100%がんばっています。体育会系の柔道部の主将だったそうで、体力はばっちり。いくら働いても全然へっちゃらです。
あるとき、彼は部長にまじめすぎると怒られます。それで出社は7時以降と命令されますが、ついつい早く来てしまうSさん。別の階で隠れていたこともありました。あるときは自動販売機の陰で隠れているところを同僚に見つかってしまいました。本当に笑わせてくれます。
もと柔道部だけあって体系はがっちり。ご飯もものすごい食べます。学生のころはもっと食べていたそうで、全部食べればただになるカレーの一番館のようなところは何度もただで食べたそうです。一緒にご飯を食べに行く時は大体B級グルメ。あるとき、彼がダイエットを決意した日にお寿司を食べに行ったのですが、これがすごかった。右から左まで全部メニューを総なめしてしまう勢いです。ダイエットを決意したことでストレスがたまってしまって、その日に挫折してしまいました。すごい。
机はいつも汚くて、バリケード状態。彼の机に座るとなんだかかゆくなるのは決して気のせいではないと思います。電話は彼の吐くつばで受話器が白く、これが臭い…。それなのに「俺の受話器で出ろ!」と電話を出さされたことも何回もあります。つばをとばしながら話すので、一緒に話しているとみんなどんどんのけぞってしまいます。
外資系にいると、不倫している人が多かったりするのですが、彼はとてもまじめで、そういうことには一歳興味がありません。小学校の時からの幼馴染と20代前半で結婚し、子供も4人もいる珍しい人種でした。
会社ではクリスマスパーティーなど子供がオフィスに来る機会があるのですが、このおうちは4人来る上にパパもママもおしゃべりだからすごくにぎやか。社内なのにきょうだい喧嘩だけでなく、夫婦喧嘩もするので、すごいものがありました。よく会社からうちに電話しているのですが、子供と話すときは赤ちゃん言葉、奥さんとは喧嘩していたのが印象的でした。

2007年10月21日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑫

今回は元同僚のFくんの話です。
F君はNYからの帰国生です。小学生の後半から8年も住んでいたので、英語はまったく問題がありません。しかも日本の大学を出ているのですが、超一流大学を主席で卒業したつわものです。それだけではなく、体育会の部活で部長もやっていたと言うから文句の付けどころがありません。
就職活動もそれはそれは華々しく、受ければどこからも内定が出ます。それでもやっぱり帰国生なので、外資系に働きたかったようで、やはり米系のトップクラスの証券会社に入社します。
ところが、運悪く日本国債のセールスに配属されてしまいます。得意の英語は生かせないし、成績も芳しくありませんでした。しかもプライドが高く、自分が一番出ないと気がすみません。後輩にちゃんと教えてあげなかったり、ライバルの先輩の仕事をわざと間違えたりもしていました。そして、3年目にして会社をクビになってしまいます。
それでも優秀なFくん。すぐに転職先を見つけます。今度はヨーロッパ系の会社で外債のセールスとして転職します。今度は得意の英語も生かしてある程度活躍します。
最初の会社はクビになったのですが、次の会社に比べると人間関係に恵まれ、前の会社にずっと未練がありました。それで、元の会社がリストラで人員交代していたので、また3年後に最初の会社に出戻りました。
出戻ってから2年ほどはそこにいたのですが、担当先に恵まれなかったようで、結局別の会社に転職します。性格もすごく丸くなり、みんなから信頼されています。
英語ができるので、何度かNY転勤の話が出ているのですが、話が出た直後に会社全体がリストラムードになってそれどころではなくなったりして、海外赴任は実現していません。
結婚は20代後半でしました。お相手は外資系で為替のセールスをしている女性。今も共働きです。子供はもうすぐ小学生ですが、お嫁さんの会社はうらやましいくらい女性に優しく、休みもかなりフレキシブルに取れるそうです。

2007年10月20日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑪

今日は隣部署の後輩Mくんのお話です。
M君はアメリカからの帰国子女。といっても大して英語はできません。最初は外債の部署に配属されたものの、1年で日本国債の営業に異動となりました。
M君は性格はよいのですが、ちょっとおっちょこちょい。とにかく字が汚く、頭の整理ができません。覚えもよくなく、簡単なことでも何度教えても覚えません。でも教わったと言うのは覚えているみたいで、私に聞くのが悪い(または怖い?)と思うと、他のアシスタントに聞くのですが、アシスタントだと怖くないからか何度でも同じ事を聞くので、それはそれで困ったと言われていました。
それでも努力家で、怒鳴られても八つ当たりされても切れずにがんばっているうちに、一人前のセールスとしてある程度は活躍するようになりました。日本国債の部署だと7時前に帰る人が多い中、いつも9時過ぎまで勉強といって会社に残っていました。要領が悪いのもありますが、一生懸命でもある証拠です。
見かけはヒョロヒョロしていて、モンチッチみたいな髪型です。めがねをかけていて、外資系の証券マンというよりはフリーターみたいなイメージです。
愛想はよく、いつも部署の人のお弁当をみんなの分、買ってまわります。10個以上お弁当を買うときもあって、両手一杯にお弁当を持って歩いている姿は少し目立つものです。そうやって買ってきたお弁当でも「まずいよ、これ。お前本当にセンスないなあ」なんて先輩に怒られたりするわけで、はたから見ていてもちょっとかわいそうになってしまいます。
そんなM君ですが、意外と格好つけたがり屋さんです。一緒にクラブに行ったことがあるのですが、お酒が飲めないので、「いつもの」と言って、ウィスキーのグラスにウーロン茶を入れて飲んでいました。外債の部署にいたときは雇用統計などで会社に遅くまでいたのですが、その時もどこかの女の子からたまたま携帯に電話があって、「今日はNYの雇用統計だから遅いんだ」と気取って応えていました。当時、彼のやっていたことはコピー取りくらいだったんですけどね。
タクシーの運転手さんにも態度が大きく、年上のおじちゃんにも平気で命令口調だったりします。そういうところは個人的にはあまり好きではありませんでした。
それでもとても人情が厚く、部外の先輩に付き合ってマラソン大会の運転手なんか引き受けたりもしていました。私は速攻断りました。「何でそんなこと引き受けたの?」と聞くと、当たり前のように「XXさんにはお世話になっているので」といやそうなそぶりもありません。

2007年10月19日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑩

今日は、直接はよく知らないのですが、有名人のEさんのお話です。
アメリカからの帰国生で英語の方が日本語よりもできます。日系の証券会社に就職しましたが、3年目でアメリカの証券会社に転職します。職種は日本国債のトレーダーです。
アメリカでもテネシーにずっといたそうで、英語はとっても巻き舌。それがとても目立っていました。
数年の経験しかなく、年間3億円程度と大して稼いでいなかったのですが、2年後、また別のアメリカの証券会社に転職しようとします。それが、同じ時期、会社のトレーダーがほとんどやめてしまうと言う事態になり、強い引止めにあいます。20代でお給料だけでも5000万円超えるオファーだったそうで、Eさんはそのままその会社にとどまることに。しかし、日本でもロンドンでも日本国債のトレーダーで彼よりも経験豊富な人はもちろんいて、しかもそこまでお給料もよくなかったため、とても居心地の悪い事態となってしまいます。彼がよいお給料をもらいすぎていることに腹を立てて、それだけが原因ではないのですが、ロンドンの日本国債トレーダーは辞めてしまいました。
結局その後1年ももたず、別の外資系証券に転職します。そして、なぜかまたそれを上回るお給料だったそうです。
日本国債のトレーダーは基本的には日本語は使わなくても大丈夫なのですが、同僚のトレーダーにはアメリカ人をはじめ外人も多く、まったく使えないと困ったものです。それに英語ができると、アメリカやロンドンに出張して外人顧客対策もできたり、重宝されます。外資系にいる以上、英語ができた方が有利なのは言うまでもありませんが、彼はその典型だったと思います。外人顧客の動向を日本顧客に伝えれば喜ばれるし、日本顧客の動向や考えを外国に持っていけばそれだけで貴重な情報源です。グローバルな橋渡しをする上で、Eさんのような存在はとても便利だったことだと思います。
性格は明るく、要領がいいです。見掛けは小柄な柔道の選手?みたいな感じで、ちょっとがっちり気味です。30代に入ってもとっても若く、少年のようでした。
結局30台半ばで退職してしまい、子供のテキストブックを売るという今までとまったく違う会社を興しました。その商売はあまりうまくいっていないそうなのですが、個人の不動産の売買では結構儲かっているそうです。

2007年10月18日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑨

今回、登場するのはもう引退してしまったAさん。引退はしていますが、まだ40歳くらいです。
Aさんはアメリカの大学を卒業して、とあるアメリカの証券会社に入社します。アメリカでは米国債のトレーダーとして活躍します。ところがその会社の東京支店の日本国債のトレーダーがこぞって他社に移ってしまい、急遽、Aさんが呼び出され、東京の日本国債のヘッドとして帰国します。ヘッドと言っても当時まだ20代後半でした。
当然英語もペラペラです。見た目もかっこよく、貫禄もあり、統率力は抜群。その会社の日本国債チームもぼろぼろのところから国内証券会社と争えるくらいまで稼げるようになりました。
そんなAさんの能力を見込み、今度はヨーロッパ系の会社がAさんを強く誘います。お給料は数倍に跳ね上がり、Aさんも転職しますが、ヨーロッパ系の会社は肌に合わなかったらしく、私がいた会社に転職してきました。
それが、5年ほどしてさほど損を出したわけでもないのにクビになってしまいます。上司とうまくいかなかったといううわさです。確かに強烈なキャラクターではありますし、戦う姿勢も満々なので、よからぬことがあったのでしょう。
特にリストラの時期ではなかったのですが、半年分のお給料と1年分のボーナスをもらって会社を辞めました。
Aさんは子供二人と奥さんの4人家族です。一人のお子さんはまだ小学生で、しかも留学していますが、資金的な余裕はたっぷり。30代の頃、都内でマンションをたくさん買っているらしく、その利益だけでも相当です。本人は神楽坂に一軒家を持っています。会社にも車で来ていました。
実績のある人だったので、またどこかで働こうと思えば引く手あまたなはずなのですが、もう懲り懲りしてしまったようでとりあえずは引退して旅行三昧の日々です。趣味は学生時代からやっていたヨット。もちろんマイヨットを持っています。引退後は個人でも株のトレードをして、これまた儲かっているそうです。

2007年10月17日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑧

今度はまたもや他社のKくんを紹介します。
父親が外交官で渋谷で育ったKくん。渋谷育ちで、とても垢抜けていて、大学も東大だし、会社の先輩女性からもモテモテでした。性格もフレンドリーなので、誰とでも仲良くなってしまいます。将来は政治家になりたいそうです。仕事はどんなにハードでもちっともハードそうにしないところが長所だと思います。
入社の前、一年間バイトでその会社で働いていたのですが、偶然、部署の人が全員辞めてしまい、彼一人しかいなくなってしまいます。バイトなのに、トレードをがんがんやっていたKくん。それが問題になり、バイトは中断されて今います。
その後、8年ほど同じ会社で働きます。その間、学生時代から付き合っていた彼女と結婚しました。カラオケ好きなKくん。結婚式では自分で弾き語っていました。私は素直にかっこいいと思ったのですが、周りの人は「ナルだね」と言っていました…。
一度、3年目で会社を辞めようとしたのですが、会社が給料を倍にすると言ったので辞めずに残りました。9年目で次の会社でのお給料は、年収2億円だそうです。
もともとお金持ちなのですが、本人も一杯稼いで、何億もするマンションを投資用に購入。人にも貸しています。本人は別にマンションを借りて住んでいます。外資の金融には自分ではマンションを借りていても人には貸している人がたまにいます。

2007年10月16日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑦

今日紹介するのは一緒に働いたことはないのですが、とある証券会社で働くMくん。
最初は国内メーカーで働いていたのですが、2年で外資の証券会社に転職。とても華やかな顔つきの男の子で、金融業のキムタクといっても過言ではありません。背も180cmと長身。サーフィンが趣味で色黒に白い歯がさわやかです。おしゃれで、男性なのにエレベーターを降りても香水のニオイが残るほどぷんぷんさせていました。
口先もうまく、どんな商品でも売れてしまうんだろうと思います。職種も当然、セールスなのですが、相手は事業法人。セールスの成績も優秀です。
とここまでは完璧(?)なのですが、実はとっても苦労しているんです。最初に働いた証券会社では、その前にメーカーで働いていたのにパソコンもできないし、緊張するとどもるは目はぱちぱちするは、敬語もうまく使えないと馬鹿にされていました。
どれくらいパソコンができないって、ダブルクリックがうまくできなくて、ファイルを開けるのに1時間弱かかったと聞いています。お客さんからかかってきた電話で上司にさんをつけてしまったこともあるそうです。
しかも英語がてんでだめ。はじめは英語を使う部署に配属されたので、それが特にネックだったのか、リストラに合ってしまいます。その後、次の会社でも同じ職種だったので当然うまくいかず、部署を強制異動。日本国債のトレーダーになったのですが、数字にも弱いので、そこでも成績が出ず、半年でクビ。その後1年以上職が見当たらず、郵便局でバイトしたこともあったそうです。
それがその次の会社では地銀を担当。商品も国内の債券が中心で、英語を使わずにすむ職種で、大成功します。それまでの道のりは決して楽ではなく、結構勉強熱心で夜中まで会社に残って勉強していたこともざらだったそうです。飲めないお酒を飲んで体を張っての接待もしていました。なのにその会社が軍隊のような会社で、人間関係が合わずに1年で転職。その後数回転職し、それぞれに大成功してトップの成績を収めているそうです。いまや貫禄十分、どの会社も欲しがるMくんです。
20代の頃、一度美少女コンテストの特別賞に輝いたことのある年上の彼女と新宿のNYグリルで盛大な結婚式を挙げたのですが、浮気がばれて1年ももたずに離婚して今またフリーです。

2007年10月15日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑥

今回はJGBの女性トレーダーのYさんのお話です。
とっても男まさりな性格で、お酒をよく飲みます。お酒を飲んで記憶を失い、エレベーターのスイッチを蹴って壊したなど、武勇伝(?)も数知れず。いいお店もたくさん知っているので、接待に行く際はよくお店を教えてもらっていました。
一度はとある国の機関にジーンズで行ったと聞いたことがあります。トレーダーなのでいつもカジュアルで出社していたのですが、急に呼ばれてやむ終えずだったとは聞いていますが、セールスだったらありえないですね。
接待に連れて行ったこともあるのですが、酔ってくるとお客さんにも命令口調だったりします。でもそれが面白おかしくて、全然感じ悪くない(と私は信じています)ので、その後も取引は順調でした。
もともとは日本の会社にいて、その後とある外資の証券会社でアシスタントとして働いていたそうなのですが、当時いた会社の部署の上司と愛人関係にあったらしく、まもなくトレーダーになったそうです。でも本人も結構な努力家で、その上司が辞めた後もトレーダーとしての腕を評価され続けていました。
数年前に大学時代の友達と同窓会で会って、意気投合して結婚したのですが、彼が関西勤務になってしまい、現在別居中です。最初二人で住んでいたときは彼の社宅に住んでいたため、お家も埼玉だったのですが、一人になってからは広尾に引っ越し、これまた家賃50万円程度のおうちに住んでいます。一度お邪魔したのですが、とても素敵なおうち。でも、なぜか墓地の裏。本人はそんなことはまったく気にしないそうです。同じマンションに住んでいる人は外人ばかりだそうです。「私のうちだから」とだんな様には合鍵も渡していないそうです。
会社も何社も転々としています。一番長い会社で5年ほどいましたが、そこから移ってからは1年おきに転職しているイメージ。さばさばしているので私は好きですが、好き嫌いが激しいらしく、人間関係でいつも苦労しているようです。
彼女のイメージとは全然違うのですが、なぜかジャニーズファンかつ聖子ちゃんファンです。両方ファンクラブに入っているのですが、いいチケットが入手できても自分が行かれないときはネットで高くチケットを売って自慢していました。だんなさんはモー娘ファンだそうです。

2007年10月14日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト⑤

今日は、同じ部署の元同僚、Nさんを紹介します。Nさんは帰国子女で新卒の男性。
ロンドンに転勤していたこともあり、かなり優秀です。転職はせずに、新卒で入社以降10年以上、ずっと同じ部署にいました。数年前、本人の希望で別の部署に異動しましたが。
大学は地方の大学を出ていて、学歴的には目立たないのですが、商品の知識も豊富で、要領がいいです。帰国子女で英語も日本語と同じくらいできます。見かけは特に目立たないですが、清潔な感じではあります。
外資の中ではあまり派手な方ではないNさん。特に派手な車に乗り回したりもしていません。性格も温厚で、ひょうひょうとしているのですが、ちっともどろどろしていないので、誰からも好かれていました。もちろんお客さんからも評判が良く、人気者です。
ただ、噂ではComing Outしているそうで、別の部署の外人トレーダーと二人で旅行に行ったり、手をつないで歩いているところを目撃されたり。社内の男性とホテルに入るのも目撃されているそうです。本当かどうかは知りませんが。

2007年10月13日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト④

引き続き、人物紹介です。今度は円債のセールスのKさん。またまた40手前の関西系の女性です。
ちょっとおばさんっぽいのですが、派手な人で、宝石が大好きです。指輪は高いものだと1000万円以上するものを平気でオフィスに身につけてきます。時計もキラキラ。洋服ももちろんお高く、シャネルのスーツなんかを着ています。コートは50万円以上するものを何枚も持っていて、まるでイメルダ婦人です。
もともとお金持ちだったわけではないのですが、20代後半に日系の証券会社から外資に転職。外資は2社目ですが、今の会社に入る際にお給料が相当あがったようで、お家も一人暮らしなのに家賃は50万以上。トイレ、シャワーは2つあって、かなりの豪邸だそうです。しかも場所は麻布です。
社内では禁煙していますが、喫煙家のKさん。オフィスには前の会社にいたときに買ったBMWで通勤しています。その割りに、会社の駐車場よりも近くのホテルの駐車場が安いと言って、少し離れたところに車は停めています。
外資でも円債の部門はほとんど英語を使わなくてすみます。Kさんも全然英語はだめ。頑固なほどに英語を拒否しているようにさえ見えます。以前、NYから来たお偉いさんとディナーをしたときに同席したのですが、じっと下を見たまま何も話さず、途中で帰宅してしまう始末でした。
そんなKさんですが、経験もしっかりしているし、握るお客さんはがっちり握っていて、穴がありません。後輩からの尊敬も厚いのですが、おとなしいし、英語もできないから外資では出世できないんでしょうね。本人も出世には興味なさそうですが。

2007年10月12日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト③

今回紹介するのは元上司のYさん。根っからの関西人です。
30代後半まで日系の証券会社で勤めていて、見かけも正直あまり垢抜けてはいません。阪神ファンで、お客さんとの会話も野球の話題が結構多いです。他にもプロレス観戦も好きでした。私はほとんど話題にはついていけませんでしたが。
お酒は良く飲む方ですが、飲むと寝てしまいます。雇用統計のために会社で残る時は、前述したとおり、中抜けして食事を取りに行くのですが、その際、いっぱいでもお酒を飲むともうねむねむモード。社内の偉い人とのみに行っても接待でもとにかく寝ます。
そんなYさんは東大出身。頭は相当いいです。NYに転勤していたこともあって、英語もまあまあ。20代中ごろに結婚して、今は40歳。お子さんはもう中学生だそうです。浦安におうちを買っています。日系で長く務めただけあって、プライベートも手堅いイメージ。ちゃらちゃらしていません。
上司としての評判は結構分かれます。私はフラットな組織作りをしてくれたYさんに感謝していますが、他部署からは甘いと悪評が。部長になってからも儲かるお客さんを独り占めして他の同僚に分けなかったのも、本当に部全体のことを気にしているのかと部下の一部からは文句が出ていました。

2007年10月11日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト②

次に紹介したいのが、これまた別の部署の先輩、Gさん。女性セールスです。
私よりは5つほど年上のGさん。貫禄はたっぷりです。Gさんは5年以上前に日系の証券会社から転職、その後いろいろな外資を2,3年おきに転々と転職しています。なので私もGさんとの付き合いは長くはないのですが、20代の頃から貫禄はばっちりだったそうです。
どう貫禄があるって、正直、恰幅がいいです。誰に似ているってホソキカズコかなあ。背も高いですが。Gさんのお姉さんは、名前は聞いたことはないですが歌手だそうです。本人も歌は超上手。カラオケでミーシャとか歌ってもらうと、お金払ってもいいって思うくらい得した気分になります。
仕事でも、お客さんをすぐに自分の手下にしてしまうところがすごいです。お偉いさんにタメ口を聞いても全然平気です。以前お客さんからこっそり聞いたのですが、そのお客さんの会社では彼女のことを「女王」と呼んでいるそうです。
頭はとてもいいのですが、債券の商品知識については正直、あまりありません。数字が苦手なタイプで、トレーダーは最初からそれを承知で彼女と話をします。そしてそれが許されてしまうキャラクターでもあります。
どう頭がいいと言うと、人間関係が得意。しょっちゅうトレーダーやアシスタントにご馳走したり、プレゼントしたり、気もききます。帰国生で英語もペラペラ。話もおもしろく、外人のお偉いさんが出張に来るといつもホステス役を頼まれてしまいます。
欠点はものすごく人の悪口を言うところ。人間って誰でもあらを探せば何かあると思うのですが、Gさんは人の服装に始まり、どんなこともすぐに悪口にしてしまいます。
ただ親分肌ではあるし、組織をどうしようという考えもきちんとできる人。しかもそれを理論立てて上司に話したり、同僚にも説得するのも上手なので、部門のヘッドにでもなったらいいのでは?と思います。ちょっと人間関係どろどろしそうですが。
見かけは?学生時代、ミス伊豆になったことがあるそうです。賞金が良かったので応募したそうです。そう言われれば美人なのですが、当時から20キロ以上増量したそうで、今ではよく分かりません。今ではいつもダイエット中です。私が辞める直前も5キロ痩せたと言っていましたが、それでもまだまだ大柄な人ではありました。
以前いた会社で外人トレーダーと結婚したらしいのですが、今はシングルです。

2007年10月10日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

外資系のヒト①

外資系には濃いキャラクターの人がたくさんいます。最近は日系の銀行から転職する人も多く、普通の人も増えてきていますが、昔からいた人は特に濃いと思います。
今日から数日はそんな外資系にいる人物紹介をしていきたいと思います。プライバシーの保護のため、まるまる本当の人物を書くことはできないのですが、実際にいる人たちを足したり引いたりしながら架空の人物を作り上げて書いていこうと思います。
まずは隣部署の先輩、Sさんから。
年齢は私と2つしか変わらないのですが、20台の頃から30後半に見えたつわものです。彼の場合、見かけだけでなく中身もすごい。おうちは酒屋でお坊ちゃまなんだと思いますが、見かけはやくざの親分のように貫禄があります。学生の時から株のトレーディングで億単位の損得を出していたそうです。最初の会社に入社した時は数千万円の借金を抱えていたそうです。
会社は最初の会社でスワップのトレーダーをしていました。3年間ほどして、だいぶ稼いで、稼ぐのは簡単だ!と思い、急に会社を辞めてインドに行ってしまいました。インドで何をしていたのかは詳しくは知りません。
2年後、インドから帰国。その後、前の会社で上司だった人が今の会社に転職していて、またその人と働くことになりました。その上司は1年でクビになり、それ以降、Sさんがデリバティブデスクのヘッドを勤めています。前にいた会社でも今いる会社でもトップトレーダーで年収は億単位だとの噂です。
インドから帰国してまもなく、結婚もしました。相手はタイ人とのハーフですらっと背の高い美人。私も何回かお会いしましたが、性格もよくって、素敵な人です。日本語も上手だし。
しかし、これまた理由はもちろん知らないのですが、まもなく離婚。今はフリーです。
Sさんは学生時代柔道部のキャプテンだっただけあって結構がっしりした体つき。顔は二枚目ではないのですが、親分肌でいざという時に助けてくれるタイプ。プラスお金も持っているのでもてるみたいで、その後もかわいくて若いモデルと付き合ったりしています。
Sさんの口癖は「お金は使わないとだめ」。お金を使わない人のところにはお金は回ってこないというのが彼の考えです。なので、別に親が援助してくれているわけではなかったのですが、入社一年目からすごいオープンカーを乗り回していました。時計なんかは別にすごいのをしているわけではないですが、車はいつも高そうな外車に乗っています。

2007年10月09日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

トレーダーの横のつながり

私がいた外国債券の部門は海外転勤にでもならない限りはあまり横のつながりは強くありません。せいぜい前、同じ会社にいた人とつながりがあるくらいです。
でも円債の部門はもう少し横のつながりがあるようです。円債のレポのトレーダー同士でしょっちゅう集まったりしているってよく聞きましたが、一度その仲間が会っているところに出くわしたことがあるのですが、まるで学生から友達のような口調で、お客さんにもタメ語を使っているディーラーもいました。
少し前に書きましたが、私の友人で同業他社にやはり円債のトレーダーがいて、彼は私がいた会社のことも非常に詳しくて、社内の人よりも社内通かと思うぐらいでした。私の同期の名前もほとんど知っていたし。
そうかと思うと、みんながそういうわけではなく、円債でもあまり誰ともつながっていないトレーダーもいるので、なんとも言えませんが。
ちなみに外人トレーダーの横のつながりは結構強いです。皆が皆を知っていると言う印象を受けます。そして皆が同じようなレストランを利用するので、レストランの話題になると、ああ、あそこね、みたいな感じで皆が知っています。私がアメリカにいたころやロンドンにいたころ、日本人同士の結束が強く、行くレストランも同じようなところになっていたのと同じなんでしょうね。

2007年10月08日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

日系でも歩合制の人も

日本の会社はいくらがんばっても報酬は外資系ほど変わりません。
でも最近知ったのですが、日系でも歩合制で働いている人っているんですね。生保レディーとかだと歩合制なんだろうなあと思いますが、証券会社のトレーダーでも歩合制の人がいるそうです。
外資から日系の歩合制の職業へ転職する人も多いようです。

2007年10月07日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

日系と出世

日系で働いている人は社内の出世がすべてと言っても過言ではありません。これはよく友人から聞いていたことではあるのですが、最近改めてそうだと思うことがありました。先日、友達と会う機会があったのですが、日系の会社の人たち同士でしゃべっているのを小耳に挟んだ飲んです。聞こえてきた程度なのですが、課長になるかどうかとかそんな話ばかり。社外から急に課長になる人はいないけど、課長で入ってくる場合は自分がなれないかもしれないとか、ずっとそんな話をしていました。私と離すときはその手の話はしたことがなかっただけに、日系の人同士だとそういう話になるんだなあと再認識しました。
外資でももちろんタイトルや出世争いはあるのですが、30前後の人がすごく気にする話ではありませんし、それについて延々と話すこともあまりないかと思います。その人たちは「彼は偉くなる」とかその手の話もしていました。
よく、日系から外資への転職の理由に部長争いに負けたとか、出世の見込みがなくなったとか聞くのですが、一度負けるとなかなか敗者復活できないのが日系なんでしょうね。外資も敗者復活は楽ではないかもしれませんが、転職してがらっと身分や稼ぎが変わったりするので、日系とはだいぶ違うと思います。

2007年10月06日 未分類 トラックバック:0 コメント:2

辞めたいと思いながら働き続ける人

外資だけではないと思いますが、さっさと辞めてしまう人がいる反面、もう辞めたいと思いながらずっと働き続ける人もたくさんいます。
10年以上前に私の上司だった人は、10年間以上ずっと辞めたい辞めたいと言いながらもまだ同じ会社にいます。ああいう人は辞めたいといっているときは辞めないのかな?
また、辞めたくても責任感が強すぎて辞められない人もいるわけです。例えば、普通は5人くらいいるはずの部署に二人しかいないから辞められないとか。気にしない人は、そんなのちゃんとマネジメントができない上司が悪いんだと言ってやめられるんですが。実際2人しかいないからと思ってがんばっても、2ヵ月後、2人の採用が決まったからといってクビになってしまうかもしれないわけですし。
外資は日系と違って自分で辞めることも簡単な変わりに会社から辞めさせることもよくあること。会社のために働くのはばからしくなってきます。責任感から辞められないとは考えずに、好きなときに辞めていいと思います。

2007年10月05日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

すぐに辞めてしまう人

外資系は人の入れ代わりが実に激しいです。
私の友達は5月に新しい会社に移りました。部署には5人、人がいました。が、一人は5月中に転職。そしてもう一人が9月に転職。今は3人しかいないそうです。おかげで責任ある仕事も回ってくるようになって喜んでいましたが、反面、忙しくて大変だそうです。
そして関連部署というか隣署の人も新たに二人入ってきたそうですが、そのうちの一人は8月に転職してきたばかりなのに9月末、もう辞めてしまったそうです。まだ研修が終わったばかりくらいだったそうです。その人は20台でもう5社目。次が6社目ということになると言うので驚きます。
よっぽどの理由があれば別ですが、さすがに数ヶ月で転職というと履歴書にも傷がつきます。新たに人を採ろうとしたときに、あまりにすぐに転職されてしまいそうな人はなるべく採りたくはないものです。

2007年10月04日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

マラソン、チャリティーラン

先日の続きになりますが、外資の人たちはマラソンしている人が多いです。いや、金融業界全体が多いのかも。日系の銀行でもよくチーム作ってマラソンに出ていましたし、海外のマラソン大会にわざわざ出る人も何人か知っています。
私の知る限り、年に一度チャリティーランというのがあって、走る人に寄付してそれを慈善団体に寄付するというマラソンがありました。マラソンと言ってもフルマラソンではなく、距離も10キロとかなので、わりと気軽に出られます。新人は出たくなくても人数あわせで強制的に出させられることもあります。中途でも入ったばかりで肩身が狭い人は、こういうマラソンなんかに出てちょっとでも皆と仲良くなろうと勤めたりします。
チャリティーランであまり募金が集まらないと、もっと寄付するか出場するように上司から声がかかったりします。そうなると寄付が集まります。寄付の金額が多いと、どの部署が一番多かった、おめでとう!なんていうメールが社内でまわったりもしました。
チャリティーランは外人の参加率が非常に高いですが、日本人も男女問わずたくさん参加しています。家族も見に行ったりして一大イベントです。

2007年10月03日 未分類 トラックバック:0 コメント:0

走る走る♪

外資系で働く人たちは、同僚たちとよく一緒に走っています。日本の会社ではありえないですが、あるヘッドハンターに勤める私の友達は昼休み、同僚と走った後も汗が引くまでそのままの格好で働いているそうです。もちろんは知っている人たちはみなそうしているらしいです。会社にはシャワーがあって、汗が引いてからシャワーを浴びているそうです。社内で走ったまま仕事をするなんて日本の会社ではまずないと思います。
別の友達は、外資の投資顧問に勤めていますが、毎朝6時半から会社の同僚と会社のジムで運動してから会社に行っているそうです。窓からは天気がよければ富士山が見えて気持ちが良いようです。でも、そんなに朝早くからジムに行くことに脱帽。仕事も早くから始まるから、それだけジムに行くのも早くなってしまいます。
私が働いていた会社の人たちもよくジム通いしていました。なぜか、会社の近くではないジムでも皆なぜか同じようなところに行ってしまう傾向があって、思わぬところで会社の先輩に会ったりするとよく聞きました。女性は会社ではばっちりお化粧しているけど、ジムの帰りだとシャワー浴びてすっぴんでいるから、人に会うと困るとこぼしていました。

2007年10月02日 未分類 トラックバック:0 コメント:0